2025年2月6日木曜日

【初学者向け】脱水のポイント解説!国家試験対策に 3福祉士試験、ケアマネ試験受験者用【老年症候群】

 


こんにちは、華珠,です。

今回は【脱水】についてみていきましょう。

【脱水】は、老年症候群として扱われる病態の一つです。

高齢者の健康と生活を理解する上で重要な概念であり、介護福祉士国家試験やケアマネ試験、社会福祉士国家試験でも頻出のテーマです。出題傾向としては、以下の点が挙げられます。

国家試験における出題傾向

国家試験では、脱水に関する問題は、主に以下の観点から出題されます。

  • 脱水の原因と症状

  • 脱水の予防策

  • 脱水のリスクが高い人

  • 脱水と他の疾患との関連

  • 脱水のケア

介護福祉士国家試験では、主に発達と老化の理解の分野
社会福祉士国家試験では、主に人体の構造と機能及び疾病の分野
ケアマネ試験では、主に保健医療サービス分野
で出題されています。

ではまず、介護福祉士国家試験の過去問題からです。
最初からわからなくても当然という気持ちで挑戦してみましょう。
ただ解説を読むよりも、考えることで、記憶に残りやすくなりますよ!

過去問題に挑戦

介護福祉士国家試験 第35回 問38

高齢者の脱水に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 若年者よりも口渇感を感じやすい。
2 体内水分量は若年者よりも多い。
3 起立時に血圧が上がりやすくなる。
4 下痢が原因となることはまれである。
5 体重が減ることがある。

正答 5

続いて、社会福祉士国家試験の問題を見てみましょう。

社会福祉士試験 第32回  問2

高齢者の脱水に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。

1 体全体の水分量は、若年者と変わらない。
2 喉の渇きを感じやすいため、脱水になりにくい。
3 1日の水分摂取量は、若年者より多い。
4 降圧利尿薬の服用は、脱水の原因にならない。
5 腎臓による水の再吸収能力が、低下している。

正答 5

つづけてケアマネ試験の過去問題を2問見てみましょう。
脱水以外の知識も問われているので難しいと思いますが
挑戦だけでもしてみましょう。

ケアマネジャー試験  第25回 問38

次の記述のうち、より適切なものはどれか。3つ選べ。

1 手の甲の皮膚をつまみ上げて離したとき、すぐには元に戻らない場合は、脱水を疑う。
2 薬の服用時間における食間とは、食事中に服用することである。
3 言葉が出てこない、又はろれつが回らないという症状が突然生じた場合は、脳卒中の可能性がある。
4 転倒による頭部打撲後、すぐに意識障害が起こらなければ問題はない。
5 前立腺肥大症の場合、尿意を感じたら、早めにトイレに行くよう心がける。

正答 1,3,5

ケアマネジャー試験  第24回  問26

高齢者にみられる疾病・病態について適切なものはどれか。3つ選べ。

1 薬疹は、薬剤服用後1~2か月で出ることが多い。
2 高齢者の肺炎は、再発・再燃を繰り返して難治化することがある。
3 白内障は、水晶体の混濁により視力低下をきたす。
4 脱水があっても、めまいやふらつきは生じない。
5 ナトリウムが欠乏していても、嘔気や頭痛などの自覚症状がないこともある。 

正答 2、3、5

過去問題にふれてみたところで、脱水の概要についてみていきましょう!

脱水とは?

脱水とは、体内の水分が不足している状態です。高齢者にとっては、特に注意すべき状態であり、介護の現場でも頻繁に遭遇する問題です。

脱水が起こる原因

  • 水分摂取量の減少
    年齢とともに喉の渇きを感じにくくなる、食事量が減る、などが原因。

  • 水分喪失量の増加
    発熱、下痢、嘔吐、多汗
    などにより体内の水分が失われる。

  • 腎機能の低下
    腎臓の働きが低下すると、水分を適切に保持できなくなる。

  • 薬剤の影響
    利尿作用のある薬剤
    などが原因となる場合もある。

脱水の症状

脱水の症状にはどんなものがあるのでしょうか?

自覚症状

  • 立ちくらみ

  • 食欲不振

  • 頭痛

  • 嘔気

  • 下痢

  • 全身倦怠感 など

他覚症状

  • 目のくぼみ

  • 舌の乾燥、皮膚の乾燥

  • 尿量減少

  • 体重減少

  • 低血圧(特に起立性低血圧)

  • 頻脈(1分間に100回以上)

  • ADLの低下 など

が見られます。

脱水のリスクが高い人

  • 高齢者

  • 認知症の人

  • 寝たきり状態の人

  • 発熱している人

  • 下痢や嘔吐を繰り返している人

  • 利尿剤を服用している人

脱水の概要を把握できたところで、過去問題に再挑戦してみましょう!

過去問題に再挑戦

介護福祉士国家試験 第35回 問38

高齢者の脱水に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 若年者よりも口渇感を感じやすい。
2 体内水分量は若年者よりも多い。
3 起立時に血圧が上がりやすくなる。
4 下痢が原因となることはまれである。
5 体重が減ることがある。

正答 5

高齢者は、若年者と比べて体内の水分量が少なく、のどが渇いたと感じにくいため、脱水になりやすいです。

水分が不足すると、体重減少血圧低下意識混濁などの症状が現れることがあります。

下痢発汗などにより、体から水分が失われると、脱水症状が悪化することがあります。

続いて、社会福祉士国家試験の問題を見てみましょう。

社会福祉士試験 第32回  問2

高齢者の脱水に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。

1 体全体の水分量は、若年者と変わらない。
2 喉の渇きを感じやすいため、脱水になりにくい。
3 1日の水分摂取量は、若年者より多い。
4 降圧利尿薬の服用は、脱水の原因にならない。
5 腎臓による水の再吸収能力が、低下している。

正答 5

高齢者は、腎臓の働きが低下し、体内の水分を再吸収する能力が弱まるため、脱水になりやすいです。

また、喉の渇きを感じにくい薬の副作用など、様々な要因が重なり、脱水のリスクが高まります。

そのため、高齢者にはこまめな水分補給が重要です。

つづけてケアマネ試験の過去問題を2問見てみましょう。
脱水以外の知識も問われているので難しいと思いますが
ここでは、脱水に関する選択肢の正誤がわかるだけでも大丈夫です!

ケアマネジャー試験  第25回 問38

次の記述のうち、より適切なものはどれか。3つ選べ。

1 手の甲の皮膚をつまみ上げて離したとき、すぐには元に戻らない場合は、脱水を疑う。
2 薬の服用時間における食間とは、食事中に服用することである。
3 言葉が出てこない、又はろれつが回らないという症状が突然生じた場合は、脳卒中の可能性がある。
4 転倒による頭部打撲後、すぐに意識障害が起こらなければ問題はない。
5 前立腺肥大症の場合、尿意を感じたら、早めにトイレに行くよう心がける。

正答 1,3,5

  • 1. 手の甲の皮膚をつまみ上げて離したとき、すぐには元に戻らない場合は、脱水を疑う。
    脱水になると、皮膚の弾力性が低下し、このような症状が出ることがあります。

  • 3. 言葉が出てこない、又はろれつが回らないという症状が突然生じた場合は、脳卒中の可能性がある。
    これは脳卒中の典型的な症状の一つです。

  • 5. 前立腺肥大症の場合、尿意を感じたら、早めにトイレに行くよう心がける。
    前立腺肥大症では、尿意を感じたらすぐにトイレに行くことが大切です。我慢すると尿路感染症などを引き起こす可能性があります。

誤答の解説

  • 2. 薬の服用時間における食間とは、食事中に服用することである。→誤り
    食間とは、食事と食事の間という意味です。

  • 4. 転倒による頭部打撲後、すぐに意識障害が起こらなければ問題はない。→誤り
    頭部打撲後、数時間後に症状が悪化するケースもあります。

ケアマネジャー試験  第24回  問26

高齢者にみられる疾病・病態について適切なものはどれか。3つ選べ。

1 薬疹は、薬剤服用後1~2か月で出ることが多い。
2 高齢者の肺炎は、再発・再燃を繰り返して難治化することがある。
3 白内障は、水晶体の混濁により視力低下をきたす。
4 脱水があっても、めまいやふらつきは生じない。
5 ナトリウムが欠乏していても、嘔気や頭痛などの自覚症状がないこともある。 

正答 2、3、5

  • 2. 高齢者の肺炎は、再発・再燃を繰り返して難治化することがある。
    高齢者は免疫力が低下しているため、肺炎になりやすく、一度かかると治癒に時間がかかり、再発を繰り返すことがあります。

  • 3. 白内障は、水晶体の混濁により視力低下をきたす。
    白内障は、水晶体というレンズの役割をする部分が白く濁り、視界がぼやける病気です。

  • 5. ナトリウムが欠乏していても、嘔気や頭痛などの自覚症状がないこともある。
    高齢者は、ナトリウム欠乏の自覚症状が鈍い場合があります。特に、認知症がある場合は、自覚症状が全くないこともあります。

誤答の解説

  • 1. 薬疹は、薬剤服用後1~2か月で出ることが多い。→誤り
    薬疹は、薬剤服用後、数分から数時間、まれに数日〜数週間後に発疹が出ることがあります。

  • 4. 脱水があっても、めまいやふらつきは生じない。→誤り
    脱水になると、血圧が低下し、脳への血流が不足するため、めまいやふらつきが生じることがあります。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
国家試験では、脱水に関する基礎知識だけでなく、実際の介護場面での対応力が問われます。
脱水は、高齢者の健康状態を悪化させる要因の一つです。
介護の現場では、脱水の早期発見と適切なケアが求められます。

脱水と介護のポイント

  • 水分摂取の促進
    定期的に水分を摂取する習慣をつける、水分補給のタイミングを工夫するなど。

  • 食事の工夫
    スープやゼリーなど、水分を多く含む食品を取り入れる。

  • 口腔ケア
    口腔乾燥を防ぎ、飲み込みを促す。

  • 皮膚の保湿
    皮膚の乾燥を防ぎ、水分蒸発を防ぐ。

  • 環境調整

  • 室温を適切に保ち、涼しい環境で過ごす。

  • 定期的な体重測定
    体重減少は脱水のサイン
    となる場合があります。

その他

  • 経口補水液
    下痢や嘔吐による脱水の場合、経口補水液が有効な場合がある。

  • 点滴
    重度の脱水の場合、点滴が必要となる場合がある。

  • 医療機関との連携
    脱水の症状が疑われる場合は、早めに医療機関に相談する。

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